猫舌ヨーロッパ見聞録

猫舌ヨーロッパ見聞録

ヨーロッパ駐在生活と、猫・語学・旅行などについて書いていきます。

ベルギーで保護猫を引き取る話

このブログは駐在生活・旅行・猫・語学をメインに書いていこうと思っているのですが、そのうち1つの軸である猫との出会いについて、今回は書いていきたいと思います。

 

プロローグ

2020年・夏。コロナによるロックダウンが一時的に緩んだものの、依然続く在宅勤務。連れ合いの大学院の授業も完全リモートに移行。もともと猫好きで、「いつかは飼いたいね~」なんて話をしていた我々夫婦ですが、どちらからともなく「飼うなら今じゃないか?」という雰囲気になりつつありました。

お互いこれだけ長時間自宅にいる機会はなかなか無いので、仔猫の成長をつぶさに見守るにはベストだと考えたのです。

 

ヨーロッパのペット事情

ヨーロッパ(特に北・西欧やドイツ)では、「ペットショップで犬猫を買う」ということはほとんど無いと聞きます。動物を”商品”として扱うと、”売れ残り”や”在庫処分”と切り離せない存在になってしまい、動物愛護の観点から問題になるためです。この考え方には大賛成。日本でも広がってほしい考え方です。(ただし、ベルギーのペットショップではウサギやハムスターは見かけます。犬猫とは線引きがあるみたいです。)

 

そのため、ベルギーで猫を飼おうと思うと、主にブリーダーから買う(主に血統書付きの品種を飼う場合)か、ペットシェルターから引き取るかの二択になります。

我が家の場合、特に品種にはこだわりはないですし、里親を探している子たちを少しでも減らす助けになれば、と思い、ペットシェルターから引き取ることに決めました。

 

早速、ネットで保護猫情報を公開している団体のホームページを探します。ブリュッセル付近に拠点があるペットシェルターには下記のようなところがあります。

 

Help Animals

Ever'y Cat asbl

Cat Rescue

 

サイト内には、里親募集中の動物の写真や基本情報が載っており、興味があればシェルターを通じて臨時の里親さんに連絡を取ることができます。

 

いざファーストコンタクト

保護猫を引き取るときに選り好みするのはあまり良くないことだと分かってはいるのですが、やはり長い年月を共にすることになる相手なので、可能な範囲で好みの子を選びたいと思うのが人の性。我が家の希望としては、

  • できればなるべく小さい仔猫のうちから育てたい!
  • 飼うなら2頭飼い!

この2点を軸に探すことにしました。

 

色々見ていく中で目に留まったのが、Ever’y Catのサイトに掲載されていたキジトラのご兄妹。生後4か月で、とても仲良しなので2匹一緒に引き取るのが条件とのこと。

多頭飼いは血縁同士・異性同士の方が上手くいくと聞きますし、何より写真がとっても可愛かったので、この子達の里親さんに連絡を取ることにしました。サイトのメールフォームから問い合わせると、1週間程して返信があり、早速顔合わせをしてみることになりました。

 

ブリュッセルの中心近くにある里親さんの家を訪問。この方はボランティアで里親をしているらしく、今回の目当ての兄妹の他にも、4匹ほど他の猫を飼ってらっしゃいました。

そして、いざご対面。

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リラックスモード。

 

・・・ めちゃくちゃ可愛い!!!

 

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ハンモックで休憩中のGingkoくん

こちらがオスのGingkoくん(仮名)。少し生意気そうな顔つきで、シビれるような可愛さです。

 

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物憂げなEvyちゃん

こちらがメスのEvyちゃん(仮名)。ちょこんと座る背中が可愛すぎる!完全にハートを射抜かれてしまいました。

この時点で我々夫婦の気持ちは「絶対にこの子達を引き取りたい!!」になっていま

した。

 

具体的なお話へ

引き取る意思が固まったところで、具体的なお話へ。まずは、きちんと猫を飼う環境が整っているか、シェルター側からのチェックが入ります。

里親さん自ら我々のアパートを訪問し、間取りや内装をチェック。ベルギーの保護猫は基本的に完全室内飼いなので、絶対に窓の外に出さないよう、釘を刺されます。室外飼いだと事故や病気のリスクが圧倒的に高くなることが理由です。

ちなみに、猫を飼うことに関して、アパートの大家さんからは二つ返事でOKをもらえました。「うちも2匹飼ってるし、全然いいよ!」とのこと。このあたりも日本と全然感覚が違って助かります笑

 

もう一つ大事なのが、費用面の話。ペットシェルターから猫を引き取る際は、それまでの検診等に掛かった費用+(もし避妊・去勢済みであれば)避妊・去勢手術費用をシェルター側に支払うのが一般的です。我々の場合、まだ手術ができる月齢に達していなかったので、検診等費用のみ、1匹につきEUR120ずつを支払いました。また、シェルターの運営費用として寄付を求められたので、こちらもEUR25を支払います。

 

さて、諸々の手続きが完了し、ケージや猫トイレも一通り揃え、いざ我が家へお迎えです。

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当初お気に入りだった段ボール

ファーストインプレッションにちなんで、男の子はシビレくん、女の子はハツちゃんという名前に決めました!これから末永くよろしく!!

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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