こんなにあった!AB Inbev傘下のベルギービール
先日ルーヴェンにあるステラ・アルトワの醸造所見学に行ってみて思ったのは、「え、このビールも、このビールも、同じ会社が作ってるの?」ということ。醸造所の敷地内には、ステラ以外にも見覚えのあるビールブランドのロゴが入ったコンテナやパレットがたくさん置いてあったのです。
(醸造所見学の記事は↓)
pomme-voyage-langue-de-chat.hatenablog.com
そこで、ステラ・アルトワ擁するビール会社AB Inbev(アンハイザーブッシュ・インベブ)について、少し調べてみることにしました。
世界最大のビール会社 AB Inbev
醸造所見学ツアーでも、ステラの歴史紹介の中で、AB Inbevの拡大の歴史については少し触れていたのですが、改めて調べてみると、数多くのビール会社を吸収しながら大きくなってきたことが分かります。英語版Wikipediaに↓の図があったので、拝借。ブラジルのAmbevとの統合→米国のアンハイザー・ブッシュ(バドワイザーの会社)との統合を経て世界最大手となったAB Inbevは、2016年にSABMiller(当時世界シェア2位)を買収することでその地位を盤石なものとしたようです。
なおこの買収時に、AB Inbevの市場シェアが高くなりすぎることを避けるため、SABMillerは傘下のピルスナーウルケル(チェコ)などを手放しており、ピルスナーウルケルは日本のアサヒに買収されました。そのおかげで日本でもピルスナーウルケルが身近になったと考えると、世界って繋がってるなーと感じて、面白いですよね(面白くないですか?)。個人的に、こういう企業の統廃合の歴史には興味をそそられます。
AB Inbevの主要ビールブランド
AB Inbevの公式サイトを見ると、主要なビールブランドが紹介されています。
インベブが”グローバルブランド”と位置付けているのが以下の3つ。
- バドワイザー / Budweiser
- コロナ / Corona
- ステラ・アルトワ / Stella Artois
コロナもインベブなんですね。夏の暑い日にライムを入れて飲むと美味しいですよね。
続いて、”インターナショナルブランド”と位置付けているのが以下の3つ。
- ベックス / Beck's
- ヒューガルデン / Hoegaarden
- レフ / Leffe
ヒューガルテンとレフがここに入ってきます。ヒューガルテンは日本でも結構見かけましたが、レフはそこまで?のイメージです。レフブロンドを初めてベルギーのレストランで飲んだ時、味わいの奥深さに感動したのを覚えています。
その他にも、聞いたことあるブランドがたくさんあります。Goose Islandはアメリカでよく見かけましたし、昔ペルーを旅行した時に飲んだクスケーニャも。メキシコのModeloなんかもそうなんですね。
AB Inbev傘下のベルギービールブランド
ステラ・ヒューガルデン・レフ以外にも、インベブにはベルギービールのブランドがあります。
ジュピラー / Jupiler
ベルギー在住の方であれば誰もが知っているジュピラー。ベルギー国内のビールの”顔”というイメージがあります。実際、2018年のサッカーワールドカップの時は、ブランド名を”Belgium”に変更して売ってましたし、最近のEURO2020の期間中は、サッカーベルギー代表(Red Devils)のイメージカラーである赤に着色したジュピラーが売られていました(当時カフェで注文したら赤いのが出てきてオーダーミスかと思った思い出)。オーソドックスなラガービールです。
元々ワロン地方にあるPiedboeufという醸造所のブランドで、現在もそこで製造されているようです。
トリペルカルメリート / Tripel Karmeliet
こちらもベルギービール好きの方であれば知っているであろうブランド。2016年にインベブ傘下になりました。2008年にWorld Beer Awardsを受賞したことで人気が爆発したようですね(Wiki情報)。綺麗な金色のビールで、飲み口も割と軽やかですが、Tripelだけあってアルコール度数は8.4%と高め。飲みすぎ注意です。
クワック / Pauwel Kwak
理科の実験器具みたいな独特な形状のビールグラスで有名なKwakも、実はインベブ傘下のブランド。Tripel Karmelietと同じ、Bosteels Breweryというところで製造されています。こちらもアルコール度数は8.4%。色は琥珀色で、味は濃いめです。
こんな風に、結構身近なブランドも実はインベブの傘下だった、ということが分かりました。ヨーロッパには他にも、ハイネケンやカールスバーグなどの多国籍ビール会社がありますが、ビールを注文するときにどのグループのブランドなのか?ということを意識してみると面白いかもしれません(私だけですかね?)。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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