ウィーンの元祖シュニッツェルとホイリゲの素敵な夜。(2021年9月)
ライアンエアーの格安航空券(2人で往復100ユーロ未満!)で土曜日のウィーンにやってきた私たち。
今回の旅のハイライトは、「ホイリゲで地元のワインと料理を楽しむ!」と「カフェ・ザッハーでオリジナル・ザッハー・トルテをいただく!」の2点です。
芸術の都ウィーンですが、美術館やオペラには目もくれず、相変わらず花より団子で行かせていただきます。
挨拶がわりの元祖シュニッツェル -Figlmüller
午前11時頃にウィーン空港に着陸した我々。特に急いでいなかったので、空港からは一番安いオーストリア国鉄ÖBBに乗って市内まで移動。市内に着いたらちょうどお昼時だったので、まずは腹ごしらえです。
オーストリアに来たらやっぱりシュニッツェルでしょ!ということで、Googleマップで近くのレストランを検索。評価の高いレストランのクチコミをチェックしていると、シュニッツェル発祥の店があるとの情報を確認したので、そこに行ってみることにしました。
こちらがシュニッツェル発祥のレストラン、Figlmüller。予約無しで行きましたが、すんなり入れました。でもお店を出る時は↑の写真のように少し人が並んでいたので、予約はしておいた方が間違いはなさそうです。
感じのいい店員のおじさんに案内され、着席。ナプキンにも”Die Heimat des Schnitzels”(シュニッツェルの故郷)と書いてあります。
連れ合いは店の名を冠した看板メニューのFiglmüller-Schnitzel(豚のオーストリア風カツレツ)を注文。私はWiener Schnitzel(仔牛のオーストリア風カツレツ)にしました。飲み物は2人ともオーストリアビールのOttakringer Lager。
運ばれてきたのがこちら。…でかい!!!!
特に豚のシュニッツェルの方は明らかに顔よりでかい。直径が約30センチあるそうです笑 一抹の不安を覚えつつ、実食。
…サクサクで美味い!見た目ほど重くは感じません。豚のほうが味があっさり目で、仔牛の方は割としっかりした味が付いています。ビールとの相性もバッチリ。
とはいえ、さすがにこのサイズを付け合わせ無しで食べ進めると飽きてくるので、味の変化&箸休めを求めてタルタルソースとHäuptelsalat("シェフのサラダ"みたいな意味?)を追加注文。この作戦は大正解でした。サラダの方はレタスに柑橘ベースのドレッシングが掛かっていて、口の中をさっぱりさせるのにぴったり。タルタルソースはマヨ成分抑えめで、チーズかバターの風味を感じました。
結局豚の方はちょっとだけ残してしまいましたが、ほぼ完食。しょっぱなの食事から大満足。店員のおじさんもスピーディかつ気分のいい接客をしてくれたので、チップもしっかり10%強支払いました。雰囲気も良くて、良いレストランです。
旧市街路地裏のホイリゲでローカル気分 -Gigerl
昼間の街歩きを終えて、いよいよこの旅のメインイベントの一つ、ホイリゲへ。ホイリゲ(Heurige)とは、オーストリア(特に東部)で見られるワイン居酒屋のことで、元々はワインの造り酒屋が自家製ワインを売って、ついでに家庭料理も提供するというスタイルから始まったそうです。
このホイリゲ、ほとんどはウィーンの郊外にあるんですが、今回の旅行ではあまり郊外に行く時間が取れないので、ウィーン旧市街にも無いかなーと調べてみると、2軒がヒット。街の中心により近いGigerlというホイリゲに目標を定めました。
Gigerlはウィーン旧市街の中心シュテファン寺院からわずか200mほどの好立地ですが、細い路地を入った先にあるので、ちょっと隠れ家感があります。19時頃に予約無しで行ったところ既にテラス席は結構埋まっていましたが、ちょうど空いていた入り口付近の席テラス席に案内してもらえました。
ホイリゲではテーブルで料理を注文することもできるんですが、お店の中にあるカウンターに置いてある料理を量り売りで注文するのがオーセンティックなスタイル。ソーセージやハムの乾物系や肉料理・ジャガイモ料理など、ガラスケースの中を指差しながら注文していきます(お総菜屋さんみたいな感じです)。支払いは基本的に現金なのでご注意。
こちらが料理の一例。ブルートヴルスト(豚の血のソーセージ、魚肉ソーセージみたいでおいしい)、パプリカとチーズのピクルス(おかわりするくらいおいしい)、ザウアークラウト(キャベツの酢漬け)、豚肉のロースト(皮がパリパリでおいしい)、黄色いのはパンのような餅のようななにかです。どれもお酒にとても合いました。この写真に写っている分で17ユーロくらいでした。
飲み物はスプリッツァーと赤ワインを注文。スプリッツァーはワインを炭酸水で割った飲み物ですが、特にオーストリアでは夏にポピュラーな飲み物で、最初から割ったものが売られているくらいです。↑の写真のようにジョッキで飲んだりもします。この日は9月下旬にしては珍しく暑い日だったので、爽やかに飲めて気持ちよかったです。
ホイリゲは地元民の社交の場も兼ねているようで、隣の席ではメンバーが入れ代わり立ち代わりおしゃべりしてはどこかへ去っていきました。料理もお酒もおいしいし、雰囲気も抜群で大満足!店員さんは半分くらいドイツ語オンリーの人がいたのでちょっとご注意です。
と、いうことで、1日目にして大満足、ほぼ勝利を手中に収めた我々なのでした。ウィーンのカフェ巡り編は次回に書いていきたいと思います(追記:書きました↓)。
pomme-voyage-langue-de-chat.hatenablog.com
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