がらんどうのカルフール。
今日は毎週恒例の買い出しでカルフールへ行ったんですが…
なんか少ない?
少ない!
なんも無い!!!
生鮮食品の品揃えが異常に悪い。BIOのコーナーに至っては一つの島が丸々空っぽです。なにやら貼り紙がしてありますね。
訳すると、「お客様へ、私どもの倉庫(dépôt)の封鎖(blocage)により、商品の販促および商品棚の補充が行えませんでした。ご迷惑をお掛けし申し訳ありません。」と書いてあります。な、なんだってー!
他のスーパーに行くのも面倒なので、とりあえずあるものだけ買って帰りましたが、今うちは卵が無いので、結構困ってます。
何でこんなことになってるんだ?と思いちょっと調べてみると、こんなニュースがヒットしました。
要約しますと、”物流会社のKuehne+Nagel(K+N)がニヴェル(ブリュッセルの南、ワロン地方の街です)にある拠点を2022年秋に閉鎖するアナウンスを出したところ、労働組合が抗議のためのストに突入した”ということのようです。K+Nがアナウンスを出した直後にストに突入したようで、さすがのスピード感ですね。まぁ、この閉鎖によって約550人が職を失うとあるので、会社から少しでも良い条件を引き出すためにもしっかりストすることは大事なんでしょう。報道によると、ストは今週の水曜日まで継続予定とのこと。
困ったことに、このニヴェルの倉庫は主にカルフール向けの生鮮食品及び香辛料をメインに取り扱っている拠点らしく、ストの結果↑の写真のがらんどうのカルフールが出来上がってしまったみたいです。
しかし、生鮮食品と聞くと、倉庫の中の在庫は大丈夫なの?というところが気になりますが…これについても↑の記事に言及があります。
”CSC(労働組合)側は、倉庫にある食品をフードバンクに送るようK+Nの経営陣に提案したが、経営陣は何の対応も取らなかった”。さらに労働組合側はこんなコメントをしています。”『経営陣は、傷んだ食品による倉庫の汚染を引き起こし、倉庫の稼働継続を技術的に不可能にしようとしているのではないか』”。
個人的には、最後のはさすがに邪推ではないかと思いますが、それにしても本場ヨーロッパのストはハードですね。どういう落としどころになるのか、様子を見たいと思います。しばらくの間、お買い物はデレーズに行った方が良さそうですね。
せっかくなので、スト関連のフランス語をお勉強しましょう。
une grève ストライキ
être en grève ストライキ中である
un syndicat 労働組合
une direction 経営陣
licencier 解雇する
スト関連の話題はフランス語の教材には必ずと言ってもいいほどよく出てきます。以前紹介した↓のリスニング教材でも、労働者が経営陣を人質にとって閉鎖予定の工場に立てこもった話や労働組合のリーダーのインタビュー(どっちもフィクション)なんかがありました。フランス語圏では鉄板の話題のようですね。
pomme-voyage-langue-de-chat.hatenablog.com
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