猫舌ヨーロッパ見聞録

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ヨーロッパ駐在生活と、猫・語学・旅行などについて書いていきます。

ベルギーでは義務!猫の避妊・去勢手術ルポ

保護猫のキジトラ兄妹を飼い始めた我が家。2匹が来てからは、人間の病院に行く回数よりも遥かに獣医さんに行く機会が増えました。

今回は、2匹の避妊・去勢手術をしたときのお話をします(2020年10月頃の話です)。

 

ベルギーは飼い猫の避妊手術が義務

ペットシェルターから猫たちを引き取るときの条件の1つが、6ヶ月齢になったら猫に避妊手術を受けさせること。ブリュッセルでは、無闇にペットが仔を産むことで、飼い主が飼いきれずに手放してしまうなどの悲劇を防ぐため、2018年から飼い猫への避妊手術が義務となっています。ワロン・フランダースでも同じくらいに時期に義務化されています。

 

猫の避妊・去勢は、猫の健康を維持し、寿命を延ばすという点でも良いとされています。また、オス猫の場合、最初の発情期が来るまでに去勢をすれば、スプレー行動(おしっこでマーキングする行為)を防ぐことができます。手術ができるようになるのはだいたい6ヶ月齢くらいからですが、個体差もあるので獣医さんと相談して手術のタイミングを決めます。我が家の場合、絶対にスプレー行動を阻止したかったので、満6ヶ月を迎える少し前のタイミングで手術することにしました。

 

別々?2匹同時?

手術に当たって悩んだのは、2匹同時に手術するか、1匹ずつ手術するかという点。ネットで調べてみたところ、1匹ずつの手術だと、手術してない元気な方が遊びに誘ってしまい、手術を受けた子が安静にできない恐れがあるとのこと。ということで2匹いっぺんに手術することにしました。

かかりつけの獣医さんにその旨伝えると、朝預ければ、2匹ともその日のうちに家に帰れるとのこと。また、前日の夜は餌を与えないよう指示されました。

 

いざ手術!

いよいよ手術当日。不安な気持ちで猫たちを送り出します。(↓これから手術とは思いもよらないシビレ♂)

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まずはオスの方の手術が終了。タマの毛を剃られてちょっと可哀想です。メスの方はお腹を開くので、家に帰れるのは夕方になってから。

 

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夕方になり、ハツ♀が帰ってきました。2匹とも割と図太い性格のようで、麻酔で少し元気が無いもののしっかりごはんは食べてくれます。しかし、実はここからが大変でした。

 

結構大変な術後ケア

お腹を開かれたハツ♀。縫合痕が気になるようです。しきりにお腹を舐めたり糸を噛んだりするので、着古しのヒートテックの袖部分を使って術後服を作りました。

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しかし、よほど落ち着かないのか、目を離すと器用に服をずらしたり脱いだりして糸を噛んでしまいます。抜糸の予定は1週間後。この調子で大丈夫なのか?と思っていたら…

 

 

 

大丈夫じゃありませんでした笑

 

夜の間も糸を噛んでいたらしく、朝起きると縫い目がいくつか切れてしまっており、傷口も少し赤くなっています。慌てて獣医さんに電話してアポを取り、抗生物質を処方してもらいました。術後服も改良版を着て過ごしてもらいます。

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そんなこんなでなんとか抜糸の日を迎え、手術完了。費用はオスが70ユーロ、メスが120ユーロくらいだったと思います。

結構飼い主の側の時間と心の余裕が必要な避妊手術。しっかり時間が確保できるタイミングで実行することをお勧めします。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

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