猫舌ヨーロッパ見聞録

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ヨーロッパ駐在生活と、猫・語学・旅行などについて書いていきます。

ウニ祭り in マルセイユ!(2022年2月)

 

長い前置き

突然ですが、みなさんは国民一人当たりのウニの消費量が一番多い国はどこだと思いますか?

 

想像通りかもしれませんが、世界一はダントツで日本です。年間の消費量は約6万トン!アメリカやチリからも輸入しているとのこと。

 

それでは、2番目に多い国は?

 

 

少し意外かもしれませんが、第2位はフランスなんです。↓の記事によると、フランスでは年間千トン程度のウニが消費されているそうです。それにしても日本の消費量は圧倒的ですね。2位の60倍て…

www.lindependant.fr

 

 

さて、そんな世界第2位の”ウニ大国”、フランスで「ウニ祭り」なるものが催されていることを知ったのは昨年のマルタ旅行中のこと。

マルタでウニを食べ損ねたので色々調べているうちに、南フランスで冬にウニ祭りが開かれているらしいという情報をつかんだのでした。

 

完全に余談ですが、うちの連れ合いの曽祖父は四国のとある島でウニ漁師をしていて、ウニを売って稼いだお金で祖父を大学に入れたそうで、連れ合いはウニを神聖視するほどのウニ好き。ということで、この機会を逃すわけにはいきません。

 

 

前置きが長くなりましたが、先週末に念願のウニ祭りに行ってきたので、旅行記にまとめたいと思います。

 

 

Carry-le-Rouet(カリー・ル・ルエ)のウニ祭り

今回我々が訪れたのは、フランス第二の都市マルセイユから電車で40分ほど西に行ったところにあるCarry-le-Rouet(カリー・ル・ルエ)という街。この街では、2月の毎日曜日に港でLes Oursinadesと呼ばれる「ウニ祭り」が開かれるのです(L'oursinはフランス語で「ウニ」を指します)。

 

2021年はコロナの影響で祭りが中止になったため、今年は2年ぶりの開催。事前に地元紙のネット記事をチェックして、間違いなく開催されることを確認してから行きました。※2022年は2/6, 2/13, 2/20の10時~17時に開催されます!

www.frequence-sud.fr

 

ちなみに、カリー・ル・ルエの他にも、マルセイユ近辺の街でもいくつかウニ祭りをやっているところがあるようです。時期もバラバラで、11月だったり2月だったりするみたい(関連情報↓)。興味がある方は調べてみてください。

Les Oursinades de Calavon Lambesc Lambesc samedi 19 février 2022

Les Oursinades du Vallon des Auffes - Du 04/11/2021 au 05/11/2021 - Marseille - Frequence-sud.fr

 

カリー・ル・ルエへのアクセス

前述の通り、カリー・ル・ルエへはマルセイユから電車で向かいます。マルセイユのターミナルであるサンシャルル駅から、フランス国鉄快速列車のTERで5駅。料金は片道5.9ユーロでした(2022年2月現在)。

 

出遅れるとウニを逃す可能性があるので、マルセイユ・サンシャルル駅を8:46に出発する電車に乗って9時半頃にはカリー・ル・ルエ駅に到着。会場のPort of Carry-le-Rouetに徒歩で向かいます。日曜ということで、港沿いにはマルシェが出ていました。

埠頭の方に人が流れていくので、それに付いていくとウニ祭りの会場に到着!開催は10時からのはずですが、既にそれなりに人が集まっています!

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ウニ祭りレポート

ざっと見た感じ20軒くらいの屋台が出ていて、そのうち7~8軒くらいがウニを売っていました。その他は、パエリアや小魚のフライ、牡蠣やエビ、飲み物やデザートなど。

 

まだ10時にはなっていませんが買えるみたいなので、早速ウニをいただきます。まずは、1ダース15ユーロで売っていたこちらのウニ。

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可食部は小さめで少し色が悪いものも混じっていますが、新鮮なので美味しい!なんというか、身に張りがある感じです。前日にスーパーで買ってホテルで冷やしておいたスパークリングワインと一緒に頂きました。贅沢~

 

せっかくのウニ祭り、これだけで終わるはずがありません。お次は別の屋台で、9個で20ユーロのウニを購入。先ほどよりもいい値段がするだけあって、こちらは可食部が大きめ、色も綺麗です。

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これも甘くておいしい!今までこんな風にウニを殻から直接何個も食べ比べたことがなかったので知りませんでしたが、結構味の個体差があるものなんですね。

 

しかし、ウニだけを黙々と食べていると多少飽きてきます。そこで、我々がベルギーから持参した秘密兵器が登場。

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そう、海苔と酢飯と醤油です笑。サトウのごはんとすしのこを持ってきて、朝ホテルのキッチンを借りて酢飯を作ってきました笑。新鮮なウニを酢飯に乗せ、海苔を巻いて醤油をつけていただきます。

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美味い!

 

やっぱり日本人は寿司ですね!しかし、急に会場で寿司を作り始めた日本人を見てフランス人は何を思ったんだろうか笑

 

 

ウニが続いて温かいものをお腹に入れたくなったので、パエリアも購入。エビ、ムール貝、鶏肉が入っています。これもとても美味しい。でかい鍋で作ってるのも雰囲気があってgoodです。

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気づいたら時刻は正午、人出もかなり増えて、会場のテーブルもほとんど埋まっています。マーチングバンドも出てきて、お祭りモード。

我々も再びウニの屋台へと向かいます。


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最後に食べたのは5個で10ユーロのもの。こちらもかなり大ぶりです。やっぱり美味しい。

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結局3時間ほどの滞在でウニ26個とパエリアをいただきました。これだけ食べて55ユーロ。素晴らしい。

ちなみに、このウニ祭りに関する地元紙の記事が早速翌日にアップされていました。もしかしたら、写真のどこかに我々が写っているかもしれません笑

www.francebleu.fr

 

 

まとめ(今回の勝因)

ということで、ウニ祭り旅行記でした。今回めちゃくちゃ楽しめたので、是非来年以降も参戦したいものです。個人的に、

・冷やしたお酒を持参(スパークリングワイン・白ワイン・日本酒など)

・酢飯、海苔、醤油を持参

この2点が今回の勝因だったと思います。あとはお手拭きとかを持っていくと便利かも。

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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