猫舌ヨーロッパ見聞録

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ヨーロッパ駐在生活と、猫・語学・旅行などについて書いていきます。

ベルギー保護猫シビレくん・大晦日の入院騒動

我が家のトラブルメーカー、保護猫のシビレくん♂(別に本人の落ち度ではないのですが笑)。年末年始にもひと騒動起こしてくれたので、ここでご報告したいと思います。

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大晦日の異変

2021年の夏頃に膀胱炎を発症したシビレくん(関連記事は↓)。

pomme-voyage-langue-de-chat.hatenablog.com

一旦膀胱炎の完治を宣告されたものの、実は断続的にトイレに行く回数が多くなる時期があったりなかったりが続いていました。数日すると普段通りに戻るので、あまり気にせず過ごしていたのですが。秋頃から左目の白内障が進み始めた感じがあったので、視力が落ちたストレスでおしっこが出にくくなっているのかな~くらいに思っていたのです。

 

クリスマスを過ぎた頃にもまたトイレに行く回数が増えたので、以前にもらった膀胱炎の薬を飲ませて様子を見ていました。

そして迎えた大晦日の朝。ベッドがから起きて猫たちの朝ごはんを準備し始めましたが、いつもは駆け寄ってくるはずのシビレくんがトイレから出てきません。トイレを見て見えると、おしっこがほとんど出ておらず、砂に血が付いています。

トイレから出てきてもあまり動こうとしないシビレくん。歩く姿もぎこちなく、後ろ足が小さく震えています。普段は体を撫でるとしっぽをピンと立ててくれるんですが、この日はしっぽもうまく持ち上げられない様子。明らかに異常です。

 

あまり食欲もなさそうなので、ちゃおちゅーるに膀胱炎の薬を混ぜて飲ませてみましたが、少しすると吐いてしまいます。心配になってネットで症状を検索。すると、一つの可能性に突き当たりました。

 

 

もしかして重病?

食欲不振、嘔吐、運動失調…シビレくんのこれらの症状が当てはまる病気のひとつが、腎不全。多くの猫の死因となる病気です。

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シビレくんの場合まだ若いので、考えられるのは急性腎不全。急性腎不全による尿毒症の場合、短期間で命に係わる可能性があります。

 

日付は大晦日、ベルギーは完全に休暇モードで、正直獣医さんに連絡するのは非常にためらわれましたが、元日は土日だし、万一翌日に症状が悪化したら本当にどうしようもなくなると思い、獣医さんに連絡してみることにしました。

 

獣医さんに電話すると無事つながりましたが、「今日アポ取れますか?」というとやっぱりちょっと嫌そうな応対。しかしながら、「腎不全かもしれない」と伝えると、『それなら4時過ぎなら大丈夫ですよ』と言ってもらえました。ちなみに、腎不全はフランス語でinsuffisance rénale(女性名詞)と言います。

 

 

検査、そして…

午後になっても相変わらず調子の悪そうなシビレくんを連れてクリニックへ。ここ最近のシビレくんの様子や今朝からの症状を先生に説明すると、『おしっこが出なくなっている原因を調べよう』ということで、エコー検査をすることになりました。シビレくん、再びお腹の毛を剃られてしまいました(下は前回の写真)。

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大晦日ということでいつもの助手の方もおらず、飼い主自ら猫を抑えての検査。

先生がエコー画像を見て一言、『結石がある!』。しかも先生曰く、結構な数がありそうとのこと。

ということで、秋以降ストレス性の膀胱炎だと思っていたものは、結石によるものだったことが判明しました。

 

原因がはっきりしたところで、今後の治療について話をしていきます。先生曰く、このままおしっこが出ない状況が一日二日続くと危ないとのこと。元旦から土日に入るので、家には帰さずにこのまま入院して様子を見た方がいいだろう、ということに。なんとシビレくん、病院で年を越すことになっていしまいました泣

退院の時期は未定で、毎日電話を入れて状況を確認するということになり、シビレくんとしばしのお別れ。

 

 

入院生活

そして元日、1回目の電話です。先生曰く、シビレくんは元気にやっているとのこと。ご飯も食べ、おしっこも少しですが出たそうです。良かった良かった。

ただ、思ったよりも石がたくさんできているようで、おしっこの中にもかなりの数が入っていたそう。場合によっては手術が必要になるらしく、もうしばらく入院を続けようという話になりました。

 

2日、3日も状況は変わらず…迎えた1月4日。午前中に電話したところ、安定した状態が続いているので、退院して様子を見てみようか、ということに。やった!

夕方にアポイントを取ってクリニックへ。実に4日ぶりにシビレくんと対面です。シビレくんも興奮しているのか、ずっと鳴きっぱなしでした。

先生からは、膀胱の炎症を抑える薬を処方してもらい、餌も特別なものに変えた方が良いということで、Royal Caninというブランドの排尿を促す種類のものを購入。

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4泊入院したこともあって費用がいくらかかるか実はちょっとドキドキしていたんですが、全部コミコミで230ユーロになりました。良心的~。

 

 

ようやくの帰宅

4日ぶりの王の帰還。本人も嬉しいようで、帰ってきてからしばらく鳴きながら歩き回っていました。

新しい餌もちゃんと食べてくれて、おしっこも少しずつですがちゃんと出ている模様。朝方もごはんを要求して元気に鳴いていました笑 

 

さらに5日ほどたった現在も変わらず元気でやってます。

普段はちょっとうるさいと思っちゃうけど、シビレくんが元気なのが何よりの幸せだなと実感できた年末年始でした。

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