猫舌ヨーロッパ見聞録

猫舌ヨーロッパ見聞録

ヨーロッパ駐在生活と、猫・語学・旅行などについて書いていきます。

どこにある?シェンゲンに行ってきました【シェンゲン協定】

ヨーロッパに住んでいると、確実にその恩恵に与るであろうものが、シェンゲン協定。ヨーロッパの国々の間で、国境審査無しに国境を超えることを許可する協定です。

この協定のおかげで、我々はEU加盟国の大半やスイス、スウェーデンなどの国々に国境審査無しで入国することができます(コロナ禍によって例外も出てきましたが)。ブリュッセル空港のターミナルも、行先がシェンゲン協定国かどうかでターミナルが分かれていますね。

 

 

このシェンゲンというのは協定が結ばれた土地の地名なのですが、皆さん、どこにあるかご存じですか?実は、ベルギーのお隣、ルクセンブルクの街なんです。なぜシェンゲンでこの協定が結ばれたのかというと、この街がドイツ・フランスと国境を接しているから。実際の協定は、モーゼル川上にある三国国境の点に停泊した船の上で結ばれたそうです。

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2021年の11月、仕事でドイツ南西部に出張することがあったのですが、予約していた電車がまさかのキャンセルとなり、急遽車で向かうことに。片道5時間の旅路です泣

ルクセンブルクを通過するルートだったのですが、ナビを見ていると画面上にSchengenの文字が。まさかと思い調べてみたところ、まさにシェンゲン協定が結ばれた街だということが分かり、帰りに立ち寄ってみることにしました。

 

 

シェンゲンがあるのは、ルクセンブルクの南東の端。ドイツのTrierやフランスのMetzに割と近いエリアです。

実際に立ち寄ってみるととてもこじんまりした街ですが、シェンゲン協定や欧州連合の歴史などに関する展示を行っているシェンゲン欧州博物館があり、ちょっとした観光地にもなっているようです。

 

 

出張帰りであまり時間も無いので博物館には立ち寄らず、国境付近へ。看板の表示もそれっぽいです。

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モーゼル川に掛かる橋の上へ。この看板の先はドイツです。

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右(南)を見ると、このような景色。この写真の右半分はルクセンブルク、左奥がフランスで左手前がドイツ。この写真に写っているどこかの地点で協定が結ばれたはずです!

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と、いうことで、シェンゲン訪問レポートでした。やっぱり実際にこういう「歴史が動いた」的なスポットに行くとテンションが上がります。近くに行く機会がある方は是非どうぞ。

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ベルギーの大学院の卒業式:3つのメッセージ【KU Leuven】

これは2021年10月のお話なのですが、ベルギーの大学院の卒業式に出席してきました。私ではなく、私の連れ合いの卒業式です。連れ合いは2019年の秋からベルギーのKU Leuven(ルーヴェン・カトリック大学)の経済系の大学院修士課程に通っており、2021年2月に晴れて卒業、10月に卒業式を迎えたのでした。

近親者1名まで同席可能ということで、私も参加することに。修士論文の手伝いなんかも少ししていたので、感慨もひとしおです。

 

 

会場はブリュッセル植物園の近くにあるイベントホール。ステージにはピアノが用意されており、生演奏で出迎えです。

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厳かに、というよりは、華やかなセレモニー、といった雰囲気で式が始まります。司会のお姉さんが式次第を述べた後、教授陣からの祝辞が続きます。

式のプログラムとプログラムの間には再びピアノの生演奏が入ります。しかも歌付き笑。日本の卒業式とは全然違いますね。

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その後、学生ひとりひとりの名前を読み上げて修士課程修了の学位授与。驚いたのは、成績によって名前を呼ばれるセクションが変わること。欧米の大学では、成績優秀者に”ラテン・オナーズ”と呼ばれる称号を与える習慣があるのですが、最優秀(summa cum laude)、優秀者上位(magna cum laude)、優秀(cum laude)とその他一般の成績(passing grade)が別々に名前を呼ばれるので、誰がどの成績だったか一目瞭然でした。ちなみにうちの連れ合いはmagna cum laude。なかなかに誇らしかったです。

卒業生の名前が呼ばれるたびに歓声が上がり、和やかで喜びに満ちた雰囲気でした。

 

 

式の最後は、学部長から、社会に羽ばたいていく学生に向けたスピーチ。このスピーチがとても上手で、しかも内容も示唆に富むものだったので、この場で少し紹介させてもらいたいと思います。主だったメッセージは3つです。

 

1つ目のメッセージは、"Be a team player." ビジネスの世界において自分ひとりで進められることには限りがあり、多くのことはチームで進めていく必要があるので、この意識を忘れてはいけない、ということ。

 

2つ目は、"Don't be afraid of coming out of comfort zone." 「コンフォートゾーンから出ることを恐れるな」ということです。仕事をしていると、どうしても慣れた範囲、やりやすい範囲から逸脱することが億劫になりがちですが、一歩踏み出してこそ成長がある、ということ。

『自分には荷が重いかも、という仕事を振られた時、Noと言うべき理由は多くない。なぜなら、あなたの上司は、あなたがふさわしいと思ってあなたにその仕事を振っているからだ。Noと言ってもいい時があるとしたら、ワークライフバランスを優先すべき時だけだ。という言葉が印象的でした。ワークライフバランスを最優先すべき、という考え方はヨーロッパっぽいですね。

 

3つ目が"Work hard." シンプルですが大事なことです。人間どうしても、ふとした時に手を抜きがちですからね。

 

自分に向けられた言葉ではないですが、身が引き締まる思いでした。

 

 

ということで、軽い気持ちで参加したんですが、思ったより感動と学びがあった卒業式でした。改めて、コロナ禍の中一生懸命頑張ってくれた連れ合いに感謝です。

式の後は、連れ合いの友人と一緒にラーメンを食べてお祝いしたのでした。

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【PICARD】独断と偏見で選ぶ!ピカールのおすすめ冷凍食品

唐突ですが、みなさんピカール(PICARD)はご存じでしょうか?

フランス発の冷凍食品専門チェーンで、食にうるさいフランス人も認める高品質の冷凍食品を売っているお店です。

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我が家も2020年に初めて利用して以来かなりお世話になっているので、今日はお気に入りのメニューをご紹介したいと思います。そこまでいろいろ食べたことがあるわけでもないので、完全に独断と偏見によるおすすめ情報です(フランス・ベルギーで売っている商品なので、日本のピカールだと取り扱っていないものもあるようです。2022年初現在の情報です)。

 

 

前菜編

食事のアミューズ・アントレから、パーティーなどでつまめる軽食まで幅広い品ぞろえがあります。

 

カナッペ・アペリティフ(20個入り)

5種類のカナッペが4つずつ入った前菜で、気軽につまめます。レバーペースト、サーモン、生ハム、チーズ、トマト系などバラエティも豊か。持ち寄りパーティーなんかでも重宝します。冷蔵庫解凍で4時間。

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ベリーヌ・アペリティフ(6個入り)

こちらも冷たい前菜。3種のベリーヌが2つずつ入っています。レバーペースト×リンゴジャム、サーモン×サワークリーム、ニンジン×枝豆の3種類。冷蔵庫解凍で7時間です。

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サーモンのタルタル(4個入り)

名前の通り、オーソドックスなサーモンのタルタルです。オリーブオイル、シブレット、レモンなどで味付けしてあり、白ワインやスパークリングワインもぴったり。冷蔵庫解凍で4時間、電子レンジでもいけます。

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ホタテの貝柱のグラタン(2個入り)

ホタテの貝殻に具材を乗せたグラタンです。ホタテのグラタンはいくつか種類があるのですが、たぶん↓のやつが一番ホタテの貝柱の量が多いので私は好きです。Noixというのが貝柱のことですね。210度のオーブンで25分。

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メインディッシュ編(鴨)

メインディッシュ編と書きましたが、中身は全部鴨です。というのも、私が無類の鴨好きなもので。クリスマスや誕生日などのイベントの時はいつも鴨を食べています笑

 

鴨のもも肉のコンフィ(2人分)

まずはもも肉のコンフィ。おすすめはオーブン調理です。オーブンでじっくり焼くことで皮目がパリパリになって美味い!210度で30分です。付け合わせにはいつもピカールのサツマイモのピューレを合わせています。鴨の塩分と相性良し。

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マグレ鴨のラッケ(照り焼き)

お次に紹介するのはマグレ鴨の胸肉のlaqué。照り焼きと訳しましたが、元々の意味は"光沢がある"とかそんな感じです。これもオーブンで焼くのですが、途中で鴨から出た脂を皮目にかけることで光沢のある焼き上がりになります。180度で45分。

そのまま食べてもおいしいですが、おすすめはバルサミコ酢と合わせて食べること。バルサミコ酢が手元にない場合は、ウスターソースと酢を1対1で混ぜるとバルサミコ酢っぽい味になるので試してみてください!

 

ちなみにマグレ鴨というのは、フォアグラを取り出した後の鴨の胸肉のことを指します(magretが胸肉・ササミの意)。フォアグラを取るために栄養をたっぷり取っているので、胸肉でありながら食べ応えがあり脂が乗った赤身に仕上がるのです(今日知った知識)。

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パン・パティスリー編

たまの豪華なディナーもいいですが、ピカールのパンやスイーツを日常に取り入れると、普段の朝食やおやつもたちまち高クオリティに変化します。

 

パンオショコラ(6個入り)

私自身がチョコレート大好き人間なので、まずは外せないのがパンオショコラ。朝からこれを焼いてカフェオレを飲めば、気分はパリジャン/パリジェンヌです。180度で20分。

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イチジクのパン(4個入り)

イチジクのドライフルーツが入ったパンです。とってもおしゃれ。味もおいしいです。180度で10分。

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リンゴのパン(8個入り)

サクサクのクロワッサン生地の中にリンゴのフィリングが入ったパンです。リンゴが熱々なのでやけど注意!180度で20分。

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フォンダンショコラ(2個入り)

お家で焼き立てフォンダンショコラを。中のチョコがトロトロで美味しいです。他に塩キャラメル味とかもあったような。210度で17分。

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ここでご紹介した以外にもたくさんのメニューがあるので、近くにピカールの店舗がある方は一度足を運んでみてください!皆さんのおすすめがあれば是非教えてくださいね!

 

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ベルギー保護猫シビレくん・大晦日の入院騒動

我が家のトラブルメーカー、保護猫のシビレくん♂(別に本人の落ち度ではないのですが笑)。年末年始にもひと騒動起こしてくれたので、ここでご報告したいと思います。

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大晦日の異変

2021年の夏頃に膀胱炎を発症したシビレくん(関連記事は↓)。

pomme-voyage-langue-de-chat.hatenablog.com

一旦膀胱炎の完治を宣告されたものの、実は断続的にトイレに行く回数が多くなる時期があったりなかったりが続いていました。数日すると普段通りに戻るので、あまり気にせず過ごしていたのですが。秋頃から左目の白内障が進み始めた感じがあったので、視力が落ちたストレスでおしっこが出にくくなっているのかな~くらいに思っていたのです。

 

クリスマスを過ぎた頃にもまたトイレに行く回数が増えたので、以前にもらった膀胱炎の薬を飲ませて様子を見ていました。

そして迎えた大晦日の朝。ベッドがから起きて猫たちの朝ごはんを準備し始めましたが、いつもは駆け寄ってくるはずのシビレくんがトイレから出てきません。トイレを見て見えると、おしっこがほとんど出ておらず、砂に血が付いています。

トイレから出てきてもあまり動こうとしないシビレくん。歩く姿もぎこちなく、後ろ足が小さく震えています。普段は体を撫でるとしっぽをピンと立ててくれるんですが、この日はしっぽもうまく持ち上げられない様子。明らかに異常です。

 

あまり食欲もなさそうなので、ちゃおちゅーるに膀胱炎の薬を混ぜて飲ませてみましたが、少しすると吐いてしまいます。心配になってネットで症状を検索。すると、一つの可能性に突き当たりました。

 

 

もしかして重病?

食欲不振、嘔吐、運動失調…シビレくんのこれらの症状が当てはまる病気のひとつが、腎不全。多くの猫の死因となる病気です。

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シビレくんの場合まだ若いので、考えられるのは急性腎不全。急性腎不全による尿毒症の場合、短期間で命に係わる可能性があります。

 

日付は大晦日、ベルギーは完全に休暇モードで、正直獣医さんに連絡するのは非常にためらわれましたが、元日は土日だし、万一翌日に症状が悪化したら本当にどうしようもなくなると思い、獣医さんに連絡してみることにしました。

 

獣医さんに電話すると無事つながりましたが、「今日アポ取れますか?」というとやっぱりちょっと嫌そうな応対。しかしながら、「腎不全かもしれない」と伝えると、『それなら4時過ぎなら大丈夫ですよ』と言ってもらえました。ちなみに、腎不全はフランス語でinsuffisance rénale(女性名詞)と言います。

 

 

検査、そして…

午後になっても相変わらず調子の悪そうなシビレくんを連れてクリニックへ。ここ最近のシビレくんの様子や今朝からの症状を先生に説明すると、『おしっこが出なくなっている原因を調べよう』ということで、エコー検査をすることになりました。シビレくん、再びお腹の毛を剃られてしまいました(下は前回の写真)。

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大晦日ということでいつもの助手の方もおらず、飼い主自ら猫を抑えての検査。

先生がエコー画像を見て一言、『結石がある!』。しかも先生曰く、結構な数がありそうとのこと。

ということで、秋以降ストレス性の膀胱炎だと思っていたものは、結石によるものだったことが判明しました。

 

原因がはっきりしたところで、今後の治療について話をしていきます。先生曰く、このままおしっこが出ない状況が一日二日続くと危ないとのこと。元旦から土日に入るので、家には帰さずにこのまま入院して様子を見た方がいいだろう、ということに。なんとシビレくん、病院で年を越すことになっていしまいました泣

退院の時期は未定で、毎日電話を入れて状況を確認するということになり、シビレくんとしばしのお別れ。

 

 

入院生活

そして元日、1回目の電話です。先生曰く、シビレくんは元気にやっているとのこと。ご飯も食べ、おしっこも少しですが出たそうです。良かった良かった。

ただ、思ったよりも石がたくさんできているようで、おしっこの中にもかなりの数が入っていたそう。場合によっては手術が必要になるらしく、もうしばらく入院を続けようという話になりました。

 

2日、3日も状況は変わらず…迎えた1月4日。午前中に電話したところ、安定した状態が続いているので、退院して様子を見てみようか、ということに。やった!

夕方にアポイントを取ってクリニックへ。実に4日ぶりにシビレくんと対面です。シビレくんも興奮しているのか、ずっと鳴きっぱなしでした。

先生からは、膀胱の炎症を抑える薬を処方してもらい、餌も特別なものに変えた方が良いということで、Royal Caninというブランドの排尿を促す種類のものを購入。

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4泊入院したこともあって費用がいくらかかるか実はちょっとドキドキしていたんですが、全部コミコミで230ユーロになりました。良心的~。

 

 

ようやくの帰宅

4日ぶりの王の帰還。本人も嬉しいようで、帰ってきてからしばらく鳴きながら歩き回っていました。

新しい餌もちゃんと食べてくれて、おしっこも少しずつですがちゃんと出ている模様。朝方もごはんを要求して元気に鳴いていました笑 

 

さらに5日ほどたった現在も変わらず元気でやってます。

普段はちょっとうるさいと思っちゃうけど、シビレくんが元気なのが何よりの幸せだなと実感できた年末年始でした。

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ミラノ、本場のマリトッツォに出会う旅(2021年11月)

夏時間が終わり、ベルギーの長く寒く暗い冬が始まった11月。少しでも暖かい気候を求め、我々はイタリアへ向かいました。

 

訪れたのはイタリア北部の街・ミラノ。ブリュッセルからはミラノ・リナーテ空港に直行便が飛んでおり、フライト時間は約1時間半です。当時はコロナの感染状況はそこまで悪くなく、PLFとワクチンパスだけで入国できました。

 

イタリアと言えばなんといっても”食”。今回のテーマは大きく2つです。

1つ目は、イタリアならではのピザ・パスタ・リゾットをいただく!そして2つ目は、イタリア発祥のスイーツ、マリトッツォを食べる!

ということで、1泊2日の週末旅行で食べたもの、行ったところをまとめていきたいと思います。

 

Da Zeroのマリナーラピザ

初日の昼食に選んだのは、ミラノで人気だというピッツェリア、Da Zero。「イタリアに行ったらシンプルなピザを食べたい!」と思っていたので、トマトとニンニク、オリーブとバジルだけで作られるシンプルなマリナーラピザを頼むことにしました。

私も連れ合いも胃袋が大きい方ではないので、取り合えず2人で1枚を注文。この大きさでたったの6ユーロです!安い!シェアしたい旨伝えたところ、最初から半分に切って持ってきてくれました。ちなみに、イタリア語で「シェアします」は”Dividiamo."と言います。動詞”dividere"の一人称複数ですね(たぶん)。

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味の方ですが、一口目は何となく物足りない印象。しかしながら二口三口と食べ進めていくと、シンプルな中の奥深さみたいなものが何となくわかってきます。生地がうまい!トマトがうまい!食べ終わるころにはもっと食べたかったな…という気持ちになっていました。さすがはイタリアのピザ。

 

Da Zeroは市内に3店舗ほどあるようです。

 

ミラノのマリトッツォ!

昼食が軽めだったので、おやつには早速マリトッツォを食べに向かいます。実は私の友人が一足先にミラノを旅行しており、その時に立ち寄ったお店を教えてもらっていたので、そのお店へ。ミラノの中心から少し東に行ったところにあるGelsominaというカフェです。地元の人に人気のお店のようです。

 

店内に入ると、早速目に入るマリトッツォ!でかい!クリームの量が半端ないです。

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色々な味があるみたいなので、私はスタンダードなものを、連れ合いは季節限定と思われる栗味を注文。運ばれてきたものを見てもやっぱりでかいです笑。

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ナイフとフォークで実食。クリームは甘さ控えめ、ブリオッシュ生地は甘めのコッペパンのような感じでいいバランスです。スタンダードの方は少しレモンの風味。大きさの割には軽く食べられます。栗味の方もモンブランみたいな感じでおいしかったです。実はこれまでマリトッツォを食べたことがなくこれが初体験だったのですが、本場まで食べに来た甲斐がありました。

 

ちなみに、私の友人は↓のお店にも行ったそうで、こちらも良かったそうです。人気パティシエのお店らしく、私たちが行ったときは行列ができていたので、急いでいたこともあり入店は諦めました。ドゥオモのすぐ近くです。

 

ミラノでアペリティーボ!

イタリアで忘れてはいけない食の楽しみが、夕食前のアペリティーボ。夕食の前に、お酒と軽食をつまむイタリアの文化です。

今回宿を取ったのはミラノ南西部のナヴィッリ地区。運河沿いにバーやレストランが軒を連ねている、アペリティーボにはうってつけのエリアです。

 

適当にGoogleマップで検索して見つけた、Luca e Andreaというレストランに入って、アペリティーボしたい旨を伝えると、お酒1杯にオリーブやチーズ、チップス、ドライトマトなどが載ったプレートを出してくれます。2人分で15ユーロくらいだったかな?

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お酒は、Aperol Spritzを注文。イタリアのリキュール、アペロールを使った、アペリティーボの定番カクテルです。

おいしいカクテルとおつまみでお腹もいい感じになり、いざ夕食へ!

 

 

超おすすめ、ミラノ風リゾット

夕食は、アペリティーボしたお店からほど近いAbbracci Bistrotというビストロ。Googleマップで口コミが異常に良かったので予約しました。モダンな雰囲気のお店です。

こちらでは海鮮のタルタルとミラノ風リゾット(リゾット・ミラネーゼ)を注文。このミラノ風リゾットが大当たりでした。お米は絶妙な加減で芯が残っていて、綺麗にチーズが絡み、しっかり魚介の出汁が効いていて、めちゃくちゃうまい!今回の旅行で一番おいしかったです。

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Marchesiで優雅な朝食

2日目の朝は、ミラノの中心・ドゥオモの眼前にあるヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアの中の由緒正しいカフェ、Marchesi 1824で頂くことにしました。このカフェ、PRADAの経営らしく、趣味の良いインテリアで店内が統一されています。

立地もいいのでかなり混んでおり、20分ほど並んでから店内へ。

 

イタリア名物のコルネ(クロワッサン)とカプチーノを注文。コルネにはアプリコットのジャムが挟んであっておいしかったです。優雅な気分を味わえました。

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本場でいただくカルボナーラ

ピザに並ぶイタリア料理と言えばパスタ!ということで、2日目の昼食はパスタを食べることにしたのですが、元々目を付けていたお店がなぜか営業しておらず、慌てて代わりのお店を探すことに。これまたGoogleマップで見つけた評価高めのお店に飛び込みで入りました。

中心から北東に行ったエリアにあるOsteria Mamma Rosaというお店に入ったのですが、ここも当たりでした。店員さんがとても愛想がよく、サービスも良かったです。

 

鮮魚のカルパッチョとカルボナーラを注文し、これまた2人でシェア。料理をシェアしても嫌な顔一つされないのもイタリアの良いところです。


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本場イタリアのカルボナーラは牛乳も生クリームも使わないらしく、パンツェッタと卵黄、チーズだけの味付け。卵とチーズが麺によく絡んで、大変おいしかったです。イタリア、何でも美味い。

 

 

ということで、わずか1泊2日の割にかなりの回数の食事を味わえたミラノ旅行でした。イタリアの食べ物は、安くて美味しい上に肩肘張らずに気楽に楽しめるのが本当に良いところだと思います!

これに味を占めた我々は12月にもナポリを旅行したので、また別の機会に書いていきたいと思います笑

 

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ベルギー保護猫シビレくんの白内障・驚きの経過(2021年10月)

わずか1歳で白内障を発症してしまった我が家の猫ちゃん、シビレくん。今回はその後の白内障の経過について書いていきます。2021年の10月頃のお話です。

これまでの経緯は↓

pomme-voyage-langue-de-chat.hatenablog.com

 

前回夏に眼科で診てもらったときは、右目がほぼ見えなくなっているといわれていたシビレくん。左目も白内障が始まっていたので、経過を見るために10月に病院を訪れました。

 

いつもの先生に両目の様子を検査してもらいます。すると、先生から驚きの一言が。なんと、「右目の白濁が改善してきている」というのです。

先生の説明によると、白内障が進行しきって水晶体が白く濁った後そのまま放置すると、なんと水晶体は溶解を始めるそうです。水晶体が完全に溶けると白濁は無くなるそう。今のシビレくんの状態は、水晶体が溶けている途中ということのようです。

 

では水晶体が完全に溶け切るとどうなるかというと、また眼球が透明になります。ただし、光を集中・拡散させる働きを行う水晶体が完全に無くなっているので、ピントを合わせることは出来ません。しかしながら、光は取り込めるので、ぼんやりとなら見えるようになるということです(と解釈しています)。

一度は完全に失明を覚悟していたので、これは本当にGOOD NEWSでした。多少でも見えれば全然違うでしょうからね。

(前回の診察の際、先生は改善の可能性については言及しませんでしたが、それは変に期待を持たせないように、という意図があったんだろうと思います。)

 

先生曰く、このような現象が起こったのはシビレくんがまだ若いことも理由だろうとのことでした。水晶体が溶解する段階では目に炎症が起きることも多いそうですが、シビレくんの目は炎症も特に起こしていません。これも若さゆえのようです。

ただし、今後炎症を起こさないとも限らないので、予防のために目薬を処方され、1日2回差すように指示を受けました。

 

左目については、前回からあまり白内障が進行しておらず、とりあえず安定しているとの診断。こちらも一安心です。次回は3~4か月後、年明け以降にアポイントを取って経過を見ようということになりました。

 

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と、いうことで、我が家のトラブルメーカー・シビレくん(写真左)の白内障経過報告でした。

シビレくんに関しては年末年始にも色々あったので(笑)、また別の記事で書いていきたいと思います。

 

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ベルギーでのDELF B2受験報告(2021年12月)

2か月以上ブログの更新をさぼってしまっておりました…仕事が忙しかったり色々言い訳はありますが、単純に更新のモチベーションが下がっていたのが主な理由です。

 

最近DELF B2の試験が終わり、仕事も少しずつ年末モードで落ち着つきつつあるので、少しずつこの2か月のことを振り返っていければと思っています。まずは、今週受けたDELF B2のことから。

 

(関連記事は↓)

pomme-voyage-langue-de-chat.hatenablog.com

 

付け焼刃のDELF B2対策

7月にDELF B2受験を決意し、9月から週3時間のフランス語のクラスに通い始めた私ですが、正直言って11月下旬までしっかりしたDELF対策はできていませんでした。

ちなみに、DELF B2のレベル感は以下の通りです。

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https://www.delfdalf.jp/b2/b2_jp.phpより抜粋

 

当時の実力だと、ニュースを聞いてもほとんど内容を追えないし、映画も全然見れないし、時事問題についての見方も展開できないし、エッセイや手紙は書いたことすらない…リーディング以外はかなりやばい状況です。

 

DELF B2に向けて使用した参考書

こんな時に頼るのはやはり先人の知恵。特に、短期間での伸びしろが大きそうなライティングを中心に対策方法を調べました。

まず使用する参考書ですが、そもそもDELF対策本は日本語のものがほぼないため、フランス語で書かれたものを使用するのが一般的です。有名なものが2、3種類ありますが、私が使ったのは↓の"100% REUSSITE"シリーズ。

www.kinokuniya.co.jp

 

各パートごとに問題の解き方のコツ→実践問題が用意されているので、ライティングパートに絞って順を追って問題を解いていきました。日本の一般的な学校教育で出される出題内容と比べると、質問の形式や回答の考え方がかなり異なるような印象を受けるので、そういう違いに慣れる意味でも、フランスで出版されている参考書に触れておくのはいいんじゃないかと思います。模範解答を見ると、自分の答案とのレベルの違いに打ちひしがれることも多々ありましたが、模範解答は当然満点レベルの解答なので、レベルが違って当然と考えるようにしましょう笑

 

DELF B2に向けて参考にしたブログ

参考書以外で大いに活用したのが、個人ブログです。特にKOKOさんという方が書かれている↓のブログ。これを参考にしてライティング・スピーキングのポイントを抑えることで、未対策の時点から短期間でかなり点数を伸ばせると思うので、何から手を付けていいのか分からない、という方にはおすすめです。使える表現がまとめてあるので、いくつか自分の得意なパターンを作れるようにしました。

DELF B2対策まとめ。合格するための勉強法。 | KOKO-BLOG

 

受験当日の様子

受験は2日間に分けて行われました。会場はブリュッセルの中心にあるAlliance Française。実はここ、以前私も半年ほど通っていたことのある由緒ある語学学校です。

 

1日目はリスニング(約30分)・リーディング(1時間)・ライティング(1時間)のテスト。最初にリスニング試験を行い、そのまま休憩を挟まずに2時間リーディング・ライティングを行います。総試験時間は2時間半ですが、なんとこの試験、時間内ならいつどの問題を解いてもOKというルールでした。つまり、リーディングが早く終わればその分ライティングに長い時間を掛けられるということです。ライティングにじっくり時間を掛けたい私としては有難い。(日本や他の受験会場の場合はルールが異なる可能性もあるので、ご注意!)

 

2日目は個別でスピーキングのテスト。特定のお題を与えられ、30分間準備を行った後、2人の試験官の前で20分かけて意見の発表および質疑応答(議論)を行うというものです。お題ですが、まず裏返しに置かれた10枚ほどの紙から2枚を選んで引き、その内容を読んで、自分が話したいと思う方のお題を選ぶ、という形式でした。私が引いたお題は、一つが『学校教育でモニター(電子機器)を使うことの是非』に関するもの、もう一つが『人生で成功を収めるための時間の使い方』みたいなやつでした。前者の方が話しやすそうだったので、前者を選択。

「電子機器を使うことには賛成だが、アナログの方が適した教育内容もあると思うので、場面に応じて両方を使い分けるべきだ」という内容の主張を行いました。試験官からは案の定、『アナログが適した場面と電子機器の使用が適した場面の例をそれぞれ挙げてもらえますか?』との質問が来たので、回答。

更に、『学校でも家庭でも電子機器を使っていると、”電子機器中毒”になる恐れがあるのでは?』という問いがあったので、「家庭では使用時間に上限を設ければよい」と回答。すると、『でも家庭で学習のために電子機器を使うこともあるのでは?そういう場合も制限時間を設けるの?』と追い討ちの質問。これには苦し紛れに、「学習以外の用途で使う場合に限って、例えば1日1時間などの上限を設ければいいのでは?」と答えました。一応それぞれの質問には何かしらの回答をしたので、合格下限の5点は取れててほしいところです…でもやっぱり本番だと緊張して、語彙や表現が単調になっちゃいますね。

 

全体的な感想として、参考書の模擬試験よりは難しくはなかったかな、という感じです。でも合格してるかどうかは微妙ですね。結果は1月下旬に出るそうなので、いい結果だったらブログで報告します笑。

 

ということで、ブリュッセルでのDELF B2受験報告でした。

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