ウニ祭り in マルセイユ!(2022年2月)
長い前置き
突然ですが、みなさんは国民一人当たりのウニの消費量が一番多い国はどこだと思いますか?
想像通りかもしれませんが、世界一はダントツで日本です。年間の消費量は約6万トン!アメリカやチリからも輸入しているとのこと。
それでは、2番目に多い国は?
少し意外かもしれませんが、第2位はフランスなんです。↓の記事によると、フランスでは年間千トン程度のウニが消費されているそうです。それにしても日本の消費量は圧倒的ですね。2位の60倍て…
さて、そんな世界第2位の”ウニ大国”、フランスで「ウニ祭り」なるものが催されていることを知ったのは昨年のマルタ旅行中のこと。
マルタでウニを食べ損ねたので色々調べているうちに、南フランスで冬にウニ祭りが開かれているらしいという情報をつかんだのでした。
完全に余談ですが、うちの連れ合いの曽祖父は四国のとある島でウニ漁師をしていて、ウニを売って稼いだお金で祖父を大学に入れたそうで、連れ合いはウニを神聖視するほどのウニ好き。ということで、この機会を逃すわけにはいきません。
前置きが長くなりましたが、先週末に念願のウニ祭りに行ってきたので、旅行記にまとめたいと思います。
Carry-le-Rouet(カリー・ル・ルエ)のウニ祭り
今回我々が訪れたのは、フランス第二の都市マルセイユから電車で40分ほど西に行ったところにあるCarry-le-Rouet(カリー・ル・ルエ)という街。この街では、2月の毎日曜日に港でLes Oursinadesと呼ばれる「ウニ祭り」が開かれるのです(L'oursinはフランス語で「ウニ」を指します)。
2021年はコロナの影響で祭りが中止になったため、今年は2年ぶりの開催。事前に地元紙のネット記事をチェックして、間違いなく開催されることを確認してから行きました。※2022年は2/6, 2/13, 2/20の10時~17時に開催されます!
ちなみに、カリー・ル・ルエの他にも、マルセイユ近辺の街でもいくつかウニ祭りをやっているところがあるようです。時期もバラバラで、11月だったり2月だったりするみたい(関連情報↓)。興味がある方は調べてみてください。
Les Oursinades de Calavon Lambesc Lambesc samedi 19 février 2022
Les Oursinades du Vallon des Auffes - Du 04/11/2021 au 05/11/2021 - Marseille - Frequence-sud.fr
カリー・ル・ルエへのアクセス
前述の通り、カリー・ル・ルエへはマルセイユから電車で向かいます。マルセイユのターミナルであるサンシャルル駅から、フランス国鉄快速列車のTERで5駅。料金は片道5.9ユーロでした(2022年2月現在)。
出遅れるとウニを逃す可能性があるので、マルセイユ・サンシャルル駅を8:46に出発する電車に乗って9時半頃にはカリー・ル・ルエ駅に到着。会場のPort of Carry-le-Rouetに徒歩で向かいます。日曜ということで、港沿いにはマルシェが出ていました。
埠頭の方に人が流れていくので、それに付いていくとウニ祭りの会場に到着!開催は10時からのはずですが、既にそれなりに人が集まっています!
ウニ祭りレポート
ざっと見た感じ20軒くらいの屋台が出ていて、そのうち7~8軒くらいがウニを売っていました。その他は、パエリアや小魚のフライ、牡蠣やエビ、飲み物やデザートなど。
まだ10時にはなっていませんが買えるみたいなので、早速ウニをいただきます。まずは、1ダース15ユーロで売っていたこちらのウニ。
可食部は小さめで少し色が悪いものも混じっていますが、新鮮なので美味しい!なんというか、身に張りがある感じです。前日にスーパーで買ってホテルで冷やしておいたスパークリングワインと一緒に頂きました。贅沢~
せっかくのウニ祭り、これだけで終わるはずがありません。お次は別の屋台で、9個で20ユーロのウニを購入。先ほどよりもいい値段がするだけあって、こちらは可食部が大きめ、色も綺麗です。
これも甘くておいしい!今までこんな風にウニを殻から直接何個も食べ比べたことがなかったので知りませんでしたが、結構味の個体差があるものなんですね。
しかし、ウニだけを黙々と食べていると多少飽きてきます。そこで、我々がベルギーから持参した秘密兵器が登場。
そう、海苔と酢飯と醤油です笑。サトウのごはんとすしのこを持ってきて、朝ホテルのキッチンを借りて酢飯を作ってきました笑。新鮮なウニを酢飯に乗せ、海苔を巻いて醤油をつけていただきます。
美味い!
やっぱり日本人は寿司ですね!しかし、急に会場で寿司を作り始めた日本人を見てフランス人は何を思ったんだろうか笑
ウニが続いて温かいものをお腹に入れたくなったので、パエリアも購入。エビ、ムール貝、鶏肉が入っています。これもとても美味しい。でかい鍋で作ってるのも雰囲気があってgoodです。
気づいたら時刻は正午、人出もかなり増えて、会場のテーブルもほとんど埋まっています。マーチングバンドも出てきて、お祭りモード。
我々も再びウニの屋台へと向かいます。
最後に食べたのは5個で10ユーロのもの。こちらもかなり大ぶりです。やっぱり美味しい。
結局3時間ほどの滞在でウニ26個とパエリアをいただきました。これだけ食べて55ユーロ。素晴らしい。
ちなみに、このウニ祭りに関する地元紙の記事が早速翌日にアップされていました。もしかしたら、写真のどこかに我々が写っているかもしれません笑
まとめ(今回の勝因)
ということで、ウニ祭り旅行記でした。今回めちゃくちゃ楽しめたので、是非来年以降も参戦したいものです。個人的に、
・冷やしたお酒を持参(スパークリングワイン・白ワイン・日本酒など)
・酢飯、海苔、醤油を持参
この2点が今回の勝因だったと思います。あとはお手拭きとかを持っていくと便利かも。
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チェコ・プラハ、ビールと郷土料理を楽しむ旅(2020年2月)
たまには過去の旅行も振り返ろう、ということで、今回は2020年の2月に行ったチェコ・プラハの旅行記です。今思えば、これがヨーロッパでコロナ禍が始まる前の最後の旅行でした。ちょうどこの旅行の後、イタリア北部あたりから感染が拡大し始め、各国にロックダウンが広がって行ったのを覚えています。
さて、チェコは古都プラハの優美な景観も見どころですが、我々の旅の楽しみはやはり食。チェコといったらまず思い浮かぶのはピルスナービールですね。中でも有名なのがピルスナーウルケル。このタイプのビールの元祖で、近年はアサヒ傘下に入ったこともあって日本でも身近になっているようです(関連記事↓)。
pomme-voyage-langue-de-chat.hatenablog.com
チェコは一人当たりのビール消費量が世界一らしく、郷土料理もビールとの相性が良いものが多いという話。ということで今回の旅のメインテーマは、チェコビールとチェコの郷土料理を楽しむ!です。
それでは、2泊3日の旅行の中で立ち寄ったお店、食べたものをご紹介していきたいと思います。
地元のビアホール・Lokál
1日目のディナーで訪れたのは、プラハの地元の人気店、Lokál Dlouhááá。Googleマップで見つけて評価が高かったので予約しました。
このお店、ビールを注文した時の伝票が面白かったです。頼んだジョッキの数だけ↓の写真の伝票にチェックを付けていく形式なのですが、1枚で100杯以上数えられるようになっています。チェコ人、いったいどれだけビールを飲むのか笑
こちらのお店で頼んだ料理は3品。どれもローカル感満載で、かつとてもおいしかったです。
一つ目はカマンベールチーズのマリネ、”ナクラーダニー ヘルメリーン”。写真中央です。カマンベールチーズをオイルと酢、玉ねぎや唐辛子と漬けたピクルスのようなものですが、これがビールに合う。旅行中にかなり気に入って、ベルギーに帰ってきてからも家で自分で作るほどでした。
二つ目は牛肉のタルタル、”タタラーク”。ちょっと見えにくいですが写真の上部です。牛肉のタルタルはベルギーでも食べますが、揚げた黒パンとニンニクのかけらが付いてくるのがチェコの特徴。ニンニクを黒パンの表面にガリガリとこすりつけて、その上にタルタルを乗せて食べるのです。これまたビールに合う!味も濃いしそれなりに脂っこいのに、手が止まりませんでした。
三つめが牛肉のシチュー、”グラ―シュ”。写真手前です。お皿に載っている白い塊は、茹でパンの”クネドリーキ”。このパンがもちもちして甘くておいしい。シチューももちろんおいしかったです。
他にもおいしそうな料理がたくさんありましたが、2人連れだと3品でお腹いっぱい。機会があれば他の料理も頼んでみたいものです。
優雅なカフェ・Cafe Imperial
2日目の午後に訪れたのは、アールデコインペリアルホテルの中に入っているカフェ、Cafe Imperial。内装の美しさでも有名なカフェです。
小腹を満たすべく、私はエッグベネディクトを、連れ合いはオニオンスープを注文。ドリンクはImperial Beerというのがあったのでこれを頼んだところ、真っ黒なスタウトビールが出てきました。ピルスナーじゃないのね。
内装だけでも一見の価値ありなカフェでした。
歴史あるレストラン・Restaurace U Pinkasů
2日目の夜に訪れたのが、創業1843年というレストラン、ウ・ピンカスー。ここもGoogleマップで評価が高かったので予約して行きました。
ここまでの日程でさんざん飲み食いしたせいかあまり胃袋に余裕がなかったので、頼んだのはビールとおつまみ2品だけ。
1つ目は初日に気に入ったカマンベールのマリネ。2つ目はこれまた珍しい、白ソーセージの酢漬け、”ウトペネッツ”です。ちなみにウトペネッツとは「水死体」という意味だそうです。これまたおつまみにピッタリのおいしさでした。
このレストラン、雰囲気は良かったんですが、我々の時は注文取りに来るのにやたらと時間が掛かった覚えがあります。まぁ店も混んでたんですが。
3階建てで店内はかなり席数がありそうでした。プラハのシャンゼリゼと呼ばれるヴァーツラフ広場のすぐ近くにあります。
ということで、プラハの食事記録でした。一つ書き忘れていましたが、ちゃんとしたビアホールやレストランで飲んだ生ピルスナーウルケルはやっぱりめちゃくちゃ美味しかったです!プラハを旅行する際は是非味わってみてください。
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ベルギーでワクチン三回目。
本日は雑記です。
ブースター接種
昨日、Woluwe Saint Pierreのワクチンセンターで3回目のコロナウイルスワクチンを打ってきました。いわゆるブースター接種というやつです。
2022年1月現在、ベルギーでは、アストラゼネカorジョンソン&ジョンソンの場合は前回接種から4か月以上、ファイザーorモデルナなら前回接種から6か月以上期間を空けていれば、ブースター接種を行うことができます。
私が前回受けたのはファイザー製ワクチン。7月下旬のことでした。
pomme-voyage-langue-de-chat.hatenablog.com
これまでの研究で、ファイザー製ワクチンとモデルナ製ワクチンの混合接種がワクチンの効果を最大化させることが分かっているそう(関連記事↓)。
Covid: Pfizer and Moderna jabs give best overall boost, UK trial finds - BBC News
ということで、前回ファイザーを接種した私たちはモデルナを受けることに。接種ブースはモデルナとファイザーでそれぞれ分かれており、私たちはモデルナブースの方に案内されました。今回は昨夏ほど混みあってもおらず、あっという間に接種終了。あとはCovid Safeアプリに接種履歴が反映されるのを待つだけです!
初めての副反応
私は過去2回の接種では副反応はほとんど出なかったんですが、3回目にして初めての副反応を経験することになりました。
昼前にワクチン接種し、寝る前に若干の悪寒を感じ始めていたんですが、夜中に悪化。4時頃に目が覚めて熱を測ると37.6℃まで上がっていました。
幸い今日は大した仕事も入っていなかったので、午前中に最低限の仕事を処理して午後は休養。同日一緒にワクチン接種した連れ合いは副反応が出なかったのも幸いでした。
また、こんなこともあろうかと、食事は事前にカレーを大量に作り置き。備えあれば憂いなしです。
幸い夕方にはだいぶ熱も下がってきて食欲もあるので、もう一晩寝れば回復していると思います。
以上、ワクチン三回目の記録でございました。
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ナポリ&ポンペイ週末旅行②ジョジョ5部聖地巡礼(2021年12月)
ナポリ&ポンペイ週末旅行その②、今回は、旅のもう一つのテーマであるアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』第5部の聖地巡礼について書いていきます!アニメのネタバレを含むのでご注意ください。
(その①グルメ編は↓)
pomme-voyage-langue-de-chat.hatenablog.com
と言いつつ、1泊2日の限られた日程なので、細かくすべての場所を回っていく時間はありません。徹底的に聖地巡礼したい方は、骨しゃぶりさんのブログの以下の記事に地図付きで詳しい解説がありますので、こちらをご覧ください!とても面白い記事です。
この記事では、私たちが実際に行ったところを写真付きで記録していきたいと思います。
ナポリ・カポディキーノ空港
ブリュッセルを出発してまず到着するのがナポリ・カポディキーノ国際空港。ジョジョ5部の物語もこの場所から始まります。主人公のジョルノは、この空港で(違法な)タクシーの客引きをしていました。
こうして見比べてみると、アニメの背景もかなり実物を参考にして描かれていることが分かります。
特徴的なビルもかなりの再現度。ブランド名はちょっと変えてありますね。イタリアの炭酸水のブランドロゴです。
早速テンションが上がってきました!
ポンペイ遺跡・悲劇詩人の家の『犬のゆか絵』
1日目の午前は、早速ナポリから足を延ばしてポンペイ観光です。ヴェスヴィオ火山の噴火によって、千年以上も火山灰の下に眠っていた街。現在は遺跡として公開されていますが、ここも”ジョジョ”の舞台になっています。
ちなみに2022年1月現在、日本ではちょうどポンペイ展が催されているそうですね。
ナポリからポンペイへの移動方法は↓のサイトを参考にしました。行きはヴェスヴィオ周遊鉄道のポンペイ・スカーヴィ駅で降りてマリーナ門から遺跡に入り、先に秘儀荘を見てから遺跡内を西から東に移動。円形闘技場近くの門から遺跡を出て、帰りはトレニタリアのポンペイ駅からナポリに戻るルートにしました。
行きの電車の中で、アマプラでジョジョ5部の12話・13話を見てムードを盛り上げます!ちょうどポンペイ遺跡での戦闘がある部分です。
門を入ると早速広がる古代ローマの景色。ここでマン・イン・ザ・ミラーと戦ったんですね。
個人的に今回の旅行で一番楽しみにしていたのが、「悲劇詩人の家」の玄関口にある「犬のゆか絵」。”ジョジョ”の中でも重要なアイテムの隠し場所として使われた場所です。
悲劇詩人の家があるのはマリーナ門から入って5分ほどで辿り着くエリア。それほど大きな建物ではないので、ぼーっとしていたら一度通り過ぎてしまいました。
こちらが「犬のゆか絵」。ラテン語で『猛犬注意!』と書いてあるそうです。アニメのまんま!
アニメだとゆか絵の奥の床にガラスがはまっているように見えますが、実際には何もありません。一方で、遺跡の中で見つけた別の犬のゆか絵がある家の間取りはこんな感じ↓。絵の奥の床に正方形の穴があります。
アニメのスタッフは、もしかするとこの家の間取りも参考に背景を書いたのかもしれませんね。
卵城
さて、ナポリに戻ってきて、これまた観光名所の一つ・卵城へ。建物の基礎に呪いの卵が埋められていることから卵城というらしいです。
アニメ第1話の冒頭でナポリの街の景色が映るのですが、この卵城もばっちり出てきます。アニメだと、ジョルノの母親がウェディングフォトを撮ったのもここになっているそう。私たちが行った時も正面の橋で写真を撮っているカップルがいました。
ちなみに、今回の旅行の宿は卵城から程近いサンタ・ルチア地区に取りました。海沿いならナポリ湾の向こうにヴェスヴィオ山も見えますし、比較的治安も良くレストラン街も近いので、おすすめです。
サンタキアラ教会
ナポリの中心部にあるサンタキアラ教会。なぜここが”ジョジョ”の聖地かというと、アニメでは主人公・ジョルノが通う中等部のモデルになっているらしいからです。
正面から教会に入って左側の扉を出たところが、アニメで中等部の建物の入り口として描かれている部分のようです。
アニメの3・4話で組織幹部・ポルポのスタンド「ブラックサバス」と戦ったのもここ。
掃除のおじさんがライターを再点火してしまった階段で記念撮影。ブラックサバスごっこをしてきました笑
Augusteo駅からフニコラーレに乗車
最後に立ち寄った聖地が、ナポリの市内を通るケーブルカー、フニコラーレ。アニメの1・2話でジョルノがブチャラティと戦ったのが、まさにこのフニコラーレの中なのです。かの有名なセリフ『この味は!…ウソをついてる「味」だぜ…』が生まれたのもこのフニコラーレの中です。
ジョルノと同じく、Funicolare Centrale線のAugusteo駅から乗車。現在線路は完全に外壁に囲われており、窓から外の景色を見ることは出来ません。
車両の中はこんな感じでした。アニメとは座席の作りなど色々違いますね。
ということで、ナポリ&ポンペイ聖地巡礼編でした。今回の旅で感じましたが、”聖地巡礼”というのは旅を豊かにしてくれますね!普通の人にとっては何でもないところでもいちいちテンションが上がって盛り上がれますし、旅の目的地決めも簡単になります。この調子でヴェネツィアやローマにも行ってみたいですね。
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イタリア、ナポリ&ポンペイ週末旅行①グルメ編(2021年12月)
2021年冬、我が家ではイタリアがアツい!というのも、先日のミラノ旅行でイタリア飯の素晴らしさを知ってしまったからです。
我々が次の旅行先に選んだのは、イタリア南部の港町、ナポリ。12月に入ってオミクロン株の拡大が進み渡航制限がやや厳しくなりましたが、ワクチン接種+事前の陰性証明取得+Passenger Locator Formで入国は可能です。
(関連記事は↓)
pomme-voyage-langue-de-chat.hatenablog.com
ナポリ&ポンペイ旅行のテーマ
数あるイタリアの都市の中でナポリを選んだ理由は、ナポリがアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』第5部の始まりの舞台であることが一つ。主人公のジョルノ・ジョバーナはナポリ(作中表記はネアポリス)で育ち、この街でギャングスタ―になることを決意するのです。ということで、ナポリや近郊の観光地であるポンペイには、アニメにも登場する”聖地”が盛りだくさん。今回の旅行は、これらの聖地巡礼が一つ目の目的です。
もう一つはもちろんグルメ。ナポリは港町ということで、新鮮な海鮮がターゲットです。
それと、”ジョジョ”では主人公がこんなセリフを言うシーンがあります。『そういや ぼくも ピッツァが食べたいな… 故郷ネアポリスに帰って… シンプルなマルガリータを…』
ナポリでは是非シンプルなマルゲリータピザも食べてみたい!
ということで、今回の旅のテーマは「ジョジョ5部の聖地巡礼をしつつ、海鮮とシンプルなマルゲリータをいただく」ということに決まりました。
今回の記事では、旅行中の食事についてまとめていきたいと思います。
ポンペイのピッツェリアのシンプルなマルゲリータ
「優先度が高いものから先に消化していく」というのが我々の旅のモットーなので、初日の午前にポンペイ遺跡の観光を済ませたら、早速ポンペイのピッツェリアへ。Googleマップで評価が高かったPizzeria I Mattiというお店です。
狭いエントランスの先には、ガラス張りで太陽の光が降り注ぐ広々としたホールが。店員さんもフレンドリーです。窓の外にはストーブにあたりに来た猫ちゃんたちの姿も。
ビールとBaby squid(ちっちゃいイカ)のフライ、マルゲリータピザ1枚を注文。どちらも2人でシェアしたい旨伝えましたが、快く承諾してくれました。
イカのフライはカリカリに揚がっていて、ビールのつまみにピッタリ!レモンを絞ってパクパク頂きました。日本の居酒屋にでも来た気分。
そしていよいよメインのマルゲリータが登場。あらかじめ半分に切って持ってきてくれました。
うまい!モッツァレラ、トマト、バジルだけの具材なのに、それぞれが単独でレベルが高い。さらにそれぞれが合わさることで満足感が跳ね上がります。生地も当然うまい。あっという間に食べ終わってしまいました。
旅の一発目から幸先良いスタートです!
憩いの店・Osteria Di Antonio
さて、一日目のディナーです。海鮮系のメニューをいただこうと思い、事前に見つけた↓のサイトに載っているお店に適当に入って食べようかな、と思っていたんですが…その考えは甘かったということが分かりました。
夕方の早い時間にスペイン人地区付近に繰り出し、↑のサイトにあるお店を訪ねたんですが、どこも予約満席!土曜日とはいえ早い時間に行けば大丈夫だろうと思っていたんですが、さすがは観光立国イタリア。人気店は予約必須だったようです。
さて、困ったときのGoogleマップ。近所で評価の高いお店を探していきます。500mほど外れたところに見つけたのが、Osteria Di Antonio。口コミも1000件以上ついていて星4.5。良い感じです。
事前に電話して、まだ席が空いているか恐る恐る確認。すると、「全然問題ない」との回答。「10分後に行きます!」と伝えてお店に向かいました。
お店の前のテーブルに座っていたおじいちゃんがドアを開けてくれたので、店内へ。このおじいちゃん、客かと思っていたらお店の人(多分ご主人)であることが後からわかりました笑
お店は20席あるかどうかのこじんまりした大きさ。大通りから離れているせいか、人気店のはずなのにほとんどが空席です。いかにもイタリアの伊達男といった感じのひょうひょうとした店員さんが対応してくれました。
海鮮メニューを食べようというテーマに沿って、連れ合いは海の幸の詰め物パスタ、私はボンゴレ・ビアンコを注文。白ワインのグラスも頼んだのですが、グラス単位では出していないのか、小さめのキャラフェを持ってきてくれました。
さて実食。普段あまりボンゴレは食べないんですが、これは美味い!パスタの茹で加減、乳化具合もばっちり。どんどんフォークが進みます。このボンゴレ、私以上に連れ合いがその美味しさに感動していました。
普段はメインを食べたらお腹いっぱいになってしまう我々ですが、料理のおいしさと雰囲気の良さでもう少しここにいたいという気分になり、デザートも注文することに。店員さんおすすめのティラミスと、パンナコッタを注文しました。
こちらのデザートもめちゃくちゃ美味しかったです。今まで食べたティラミスは生地が湿っているものばかりで、それがあまり好きではなかったんですが、このティラミスは生地がふわふわ。コーヒーの苦みとマスカルポーネのあっさりした甘みもバランスが良く、いくらでも食べられます。良い店に出会いました。
この夕食があまりに美味しかったので、翌日の昼食もこのレストランをリピート笑。連れ合いはよほど感動したのか、ボンゴレ・ビアンコを注文。私はカジキを使ったシーフードとナポリ・ブロッコリー(ほうれん草に似た葉野菜)のパスタをいただきました。これもおいしかった。
店員さんもユーモアたっぷりで居心地が良い、おすすめのレストランです。彼、イタリア語の他に英語、フランス語、スペイン語もいけるみたいでした。
お店があるのはヌオーヴォ城の近く、表通りから少し奥まったところです。最寄りは地下鉄Municipio駅。
ということで、行ったお店は2つだけですが、かなり満足度が高かったナポリ&ポンペイグルメ編でした。欲を言えば、もう一回ピザが食べたかった…
次回は聖地巡礼編を書いていきたいと思います。
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期末試験と多国籍持ち寄りパーティー【VUB語学コース】
今週は、昨年9月から始まったブリュッセル自由大学(VUB)のフランス語コースの期末試験がありました。筆記(作文)の試験はその前の週にあり、今週が口頭試験です。
(関連記事は↓)
pomme-voyage-langue-de-chat.hatenablog.com
口頭試験の内容ですが、一つ目は他の生徒と2人でペアになり、出されるテーマについて、指定された表現を使いながら短い対話を作り、それをみんなの前で発表(ロールプレイ)する、というもの。しかも発表はカンペ無しです。これをペアを変えて2回繰り返します。
もう一つは、これまでの授業で習ったフランス語の歌から2つを選び、それらを覚えてみんなの前で歌うというもの。
どちらも、シャイな日本人には結構きつい課題ですね…笑 しかしながら、こちらも海外生活5年目の身。こういうのは、恥を捨てて堂々とやりきるのが一番だと知っています。
対話作成の課題では、正直一番苦手だと思っていたポルトガル人のおじさんとペアになることに。このおじさん、出題の意図をちゃんと理解せずいつも自分のしゃべりたいことをしゃべるので、話が逸れる逸れる笑
こちらもフランス語で細かい意図を説明したり相手の間違いをうまく指摘したりすることができないので大変でしたが、なんとか制限時間内に体裁を整え、乗り切ることができました。
2つ目のテーマは、もう一人の若いポルトガル人がペア相手。彼は非常にスマートでこちらの意図も良く汲んでくれるので、スムーズに発表を終えることができました。
歌の試験の方は、はじめはペアで歌うと聞いていたんですが、結局4~5人のグループで歌うことになりました。もともと人前で歌うのはそんなに嫌いではないので、ペアでも良かったんですが。
一つ目の曲は、"Le lundi au soleil"。『せっかくの晴れた月曜日なんだから、仕事なんかせずに恋人と楽しく過ごしたいよ!』という内容です。フランス人っぽくて良いですね。サビのリズムが心地良いです。
2つ目の曲は、Jacques Brelの”Quand on n'a que l'amour"。日本語だと『愛しかないとき』と訳されます。この世のあらゆる不幸や苦しみに対して、愛の力の強さ、大切さを訴える曲です。歌詞も詩的で、後半に向けて盛り上がっていく感じが良いです。
使われている単語は割と簡単なものが多いですが、少し詩的な表現になっていたりして意味が取りづらい部分があるので、歌詞を覚えるだけでも結構良い勉強になりました。
さて、この日が最後の対面授業ということで、試験の後は各生徒が自分の国のものを持ち寄ってささやかなパーティーが開かれました。
結局、最後の授業まで生き残ったのは8人。国籍は、ポルトガル2人、イタリア、クロアチア、ドイツ、フィンランド、ブラジル、そして日本です。
こちらがみんなが持ち寄った品々!
中央のテーブルの左上がイタリア人が持ってきたチーズのペストリーと、オリーブとひき肉が入ったコロッケ的な揚げ物。さすがイタリア、やっぱりご飯がおいしいです。
その下がフィンランド人が持ってきたライ麦のチップス。ワインのつまみに良い感じでした。
その下がドイツのチョコレート菓子。これは食べ損ねちゃいました。
左下がブラジル人が持ってきたパステル・デ・ナタ(エッグタルト)。これもおいしかったです。
中央にあるのが、私が持って行ったスパークリング日本酒と大福のお菓子。日本酒の方はまぁまぁの評判でしたが、大福はあんまり売れ行きが良くなかったです笑 やっぱり西洋人にはあんこは甘すぎるのかな?
右中央にある緑色のボトルは、クロアチア人が持ってきたラキアというお酒。バルカン半島諸国で飲まれているお酒だそうで、地域によっていろいろなバリエーションがあるみたい。このラキアは彼女のお父さんが自分で漬けたものだそうで、クルミを使っているとのことでした。かなりきついですが、美味しかったです。
若い方のポルトガル人はポルトガルワインを。おじさんのほうは、これまた会の主旨をよく理解していなかったらしく、カルフールで普通のサラミとチーズを買って持ってきてました笑笑
ちなみに、先生(ベルギー人)は、ブリュッセルにあるL'ALCHIMIEというローカルのショコラトリーのチョコレートを持ってきてくれました。これも繊細で美味しかった。
ということで、最後の対面授業でした。来週はオンラインでの個人フィードバックだけで、私は次の学期の授業は取らないつもりなので、実質これでみんなとはお別れです。一期一会ですね。
平日夜に3時間の授業はなかなかハードでしたが、最後まで続けることができ、DELF B2にも合格することができたので、なかなか自信になりました。さて、これからどうしようかな。
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【結果発表】DELF B2受験@ブリュッセル
昨年12月にブリュッセルでDELF(フランス語資格試験)B2の試験を受験したことを報告しておりましたが、本日メールにて結果の連絡がありました(関連記事は↓)。
pomme-voyage-langue-de-chat.hatenablog.com
結果は・・・
・・・
・・・
Tada~!
合格でした!いやーよかったよかった。
ちなみに、点数は以下の通りです。
Compréhension orale(聴解): 20.5点/25点満点
Compréhension écrite(読解): 24.0点/25点満点
Production écrite(文書作成): 19.5点/25点満点
Production orale(口頭表現): 11.0点/25点満点
合計: 75点/100点満点
合格の条件は、合計点が50点以上、かつ各科目の得点が5点以上なので、割と余裕をもって合格できました。
一番不安だったスピーキングも何とか2桁取れてますし、リスニングとライティングで20点近く取れてるのは大健闘じゃないでしょうか!リーディングもかなりいい点でした。
ベルギーに来てしばらく経ちますし、このような形に残せる資格を取れたことはとても嬉しいです。DELFは有効期限も無いですしね!
せっかくなので、近日中にDELF B2に向けて行った勉強法などもまとめてみたいと思います。では、短いですが今日はこんなところで。
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